待たれる日本のホームインスペクション制度

2011.09.30

日本は「地震大国」です。いつなんどき、大地震に襲われるかわかりません。「家余り」状態のなかで中古住宅が主役になるこれからの日本の住宅事情を考えたら、日本でも早急にホームインスペクション制度を整備することが最優先課題といえるでしょう。日本の住宅の動向を見ると、欧米に比べて既存住宅(ストック)に対する新築戸数(フロー)の割合が非常に高いわけです。それはこれまで比較的短期間で取り壊される住宅が多かったということの証明であり、言い換えれば日本では「長く安心して住む」という意味での「住宅の質」がほとんど重要視されてこなかったということもあるわけです。今後の日本社会では、住宅のストックとフローをバランスよく組み合わせることによって「質の悪い住宅」を「良質の住宅」に変えていくシステムが必要になります。中古住宅検査システムの充実は、「良質な住宅」を市場で見つけやすくする点で重要であり、それは「永住志向」から「転売志向」を前提とした住宅時代の突入を意味するはずです。

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